2026-10-02
たるんだフェイスライン、下顔面リフトで改善できることとできないこと

たるんだフェイスラインや口元のたるみ(ジョウル/口角横のたるんだお肉)は、皮膚だけの問題ではありません。下顔面リフト(ロワーフェイスリフト)で期待できる変化と、別の方法を組み合わせる必要がある点について分かりやすくまとめました。

ソレ美容外科の診療室です。フェイスラインがたるむ原因はお一人おひとり異なるため、まずはカウンセリングで状態を詳しく確認した上で最適な方法をご提案いたします。
下顔面リフトとはどのような手術ですか?
下顔面リフトは、鼻先から顎先にかけてのたるみにアプローチする手術です。皮膚の表面だけを引っ張るのではなく、顔の土台となる筋膜層(SMAS)までしっかりと引き上げることで、口元のたるみ(ジョウル)やフェイスラインの崩れを整えることを目的としています。
筋膜層までアプローチする理由は、たるみが皮膚だけの問題ではないからです。年齢を重ねると筋膜層が薄くなり、口角横の皮下組織が伸びて緩み、そこに重力が加わることでたるみが生じます。これは日本人女性を対象としたCT研究や解剖学的研究でも確認されている変化です。

手術の流れを示したイメージイラストです。実際の手術場面や患者様の写真ではありません。効果や結果には個人差があります。
下顔面リフトはどのようなお顔に適していますか?
主に次のようなお悩みをお持ちの方に効果が期待できます。
・口元のたるみ(ジョウル)でフェイスラインが曖昧になったお顔 — フェイスラインがなめらかに整います。韓国人32名を対象とした分析研究では、術後1年が経過しても顔の横幅が広がることなく、シャープな顎のラインが維持されていました。
・口角から顎にかけての溝(マリオネットライン)が深くなったお顔 — マリオネットラインが浅くなる効果が期待できます。韓国のある美容外科による1,000名の症例報告では、術後1年時点でのこの部位に対する患者満足度は平均88.5点(100点満点)でした。
・顎下のたるみが気になるお顔 — 顎下のラインも同時にすっきりと整えられます。

左側は口元のたるみによってフェイスラインがぼやけた状態、右側は手術で目指すフェイスラインを描いたイメージイラストです。口元の小じわはリフト手術単独では改善しにくいため、左右同じように描いています。実際の患者様の写真ではなく、結果には個人差があります。
効果はどのくらい維持されますか?
英国で50名を対象に術後5年半の経過を調査した研究によると、口元のたるみを引き上げた効果の大部分は維持されていました(後戻りは約21%程度)。ただし、顎下と首が交差する角度に関しては、ある程度(約69%)の後戻りが見られ、首はフェイスラインに比べて緩みが出やすい傾向があります。加齢現象は止まらないため、時間の経過とともに再びたるみが生じることは自然な変化です。
このような場合は他の治療法も併せて検討します
・ほうれい線や前頬(ミッドチーク)のたるみが主な悩みの場合 — 頬骨が横に張っているお顔立ちでは、横方向に引っ張る力がほうれい線まで十分に届きにくいという報告があるため、中顔面リフトの併用も検討します。
・首のたるみが強い場合 — ネックリフトはフェイスリフトと同時に行われるケースが多く、首のしわの程度やフェイスラインの状態を診察した上でカウンセリングにて決定します。なお、首の横ジワを完全になくすことは難しい場合があります。
・口周りの小じわ・肌の質感・頬のコケ — 切開リフト単独では改善が難しいため、プチ整形、レーザー治療、または脂肪移植などの併用をご案内します。
SMASや皮下脂肪層の厚み、皮膚の弾力、たるみの度合いは人それぞれ異なります。「絶対にこの方法が一番良い」と一概に決めることはできないため、ソレ美容外科では現在の状態を丁寧に確認した上で最適な方針を定めていきます。
副作用と術後ケアについて
手術後には、以下のような反応や副作用が生じる可能性があります。
・腫れ・内出血 — 生じる場合があります。
・血腫(血が溜まること)・感染 — 比較的起こり得るリスクとして挙げられます。
・創部の下に漿液が溜まる(漿液腫) — 生じる場合があります。
・顔の片側の動きが一時的に鈍くなる — 起こり得ますが、永続的な神経損傷は極めて稀です。
・耳や頬周囲の感覚低下 — 生じる場合がありますが、多くは自然に回復すると報告されています。
・肥厚性瘢痕や幅の広い傷跡、耳たぶの変形 — 起こる可能性があり、東洋人は傷跡が盛り上がりやすい傾向があることが知られています。
・切開線周辺の皮膚の治癒遅延、脱毛 — 生じる場合があります。
・縫合糸に対する異物反応 — 生じる場合があります。
・唾液が傷口から漏れ出る(唾液瘻) — 稀に起こる場合があります。
・期待した結果に満たない — 稀にあり、その場合は再手術が必要となることもあります。
これらの反応や副作用の多くは、一時的なものと報告されています。
ソレ美容外科の3つの約束
・責任執刀の原則 — カウンセリングから手術、抜糸まで、代表院長が責任を持って一貫して担当します。
・徹底した感染管理の原則 — 医療器具の滅菌および診療空間の消毒を、決められた手順に従って厳格に繰り返します。
・回復に寄り添う原則 — 手術当日が治療の終わりではありません。傷口が治癒していく経過をスケジュールに沿ってしっかり確認します。
気になる点やご質問がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。お電話でのご相談:02-547-3351。普段と異なる強い痛みや腫れを感じた場合は、すぐにご連絡ください。回復経過は術式や個人差によって異なり、副作用のリスクもございますので、詳細は診療時に専門医と十分にご相談ください。
手術前に必ずお伝えいただきたい事項
・喫煙・肥満、高血圧、血液をサラサラにするお薬の服用 — 血腫や合併症のリスクを高める要因として知られています。男性の方や複数の手術を併用される場合もリスクが高まりやすいため、術前後の血圧管理が極めて重要です。
・超音波・高周波リフト(HIFU・RF)、糸リフト、ヒアルロン酸注入の施術歴がある場合 — 特に複数回受けている場合、組織間に瘢痕(癒着)が形成されていることが多く、手術の難易度が高くなることがあります。受けられた施術の種類・部位、ヒアルロン酸の場合は注入量まで詳しくお伝えください。
よくあるご質問(FAQ)
Q. フェイスリフトの傷跡はどこに残りますか?
下顔面リフトの傷跡は、耳の輪郭に沿って切開したラインに残ります。どの位置に傷跡を配置するかは、カウンセリング時に詳しくご説明いたします。
Q. ダウンタイムはどのくらいかかりますか?
手術範囲や術式、個人の回復スピードによって異なります。カウンセリング時に抜糸の日程や大きな腫れが引く目安期間をお伝えいたしますので、大切なご予定が控えている場合は事前にお知らせください。
Q. 高齢でも手術を受けられますか?
年齢そのものよりも組織の健康状態を重視します。ある外科医が術前の健康状態を精査して手術を行った541名の研究では、75歳以上を含む高齢者であっても、年齢のみを理由に合併症が増えることはなかったと示されています。
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