2026-10-17
敏感肌、自家成分のMCTなら大丈夫でしょうか
MCTはご自身の血液成分を使うため、エンボ現象やアレルギーの負担は少ない方ですが、ゼロではありません。敏感肌に期待できる変化と限界、施術前に伝えるべき事項をまとめました。

MCTはご自身の血液成分を使用するため、エンボ現象(注入部位がデコボコと盛り上がる現象)やアレルギーの負担は少ない方ですが、ゼロではありません。敏感肌に期待できる変化と限界をまとめました。

カウンセリングで肌の状態をまず確認したうえで、施術の可否を決めます。
敏感肌に使うMCT、どのように進むのでしょうか

ソレ形成外科のMCT施術の流れです。
· STEP 01 — ご自身の血液から血小板が豊富な成分(PRP)を分離します。
· STEP 02 — 分離した成分を使い捨ての専用キットに入れます。施術ごとに新しいキットを使用します。
· STEP 03 — 装置内で、5種類の波長の光と4〜45℃の温度により成分を活性化させます。
MCTの仕組みについては、前回の記事で取り上げました。
自家成分のため、負担が少ない傾向があります

ご自身の血液から分離した成分を表現したイメージ画像です。
ご自身の血小板から自家エクソソームを得るため、エンボ現象(注入部位がデコボコと盛り上がる現象)、アレルギー、拒絶反応のリスクは比較的少ない傾向があります。ただし個人差があり、副作用が生じる場合もあります。
MCT装置を用いたタイで行われた研究2編で報告された副作用は軽度で、自然に消失しました。
装置が光と温度を当てる対象は採取した血液成分であり、その成分を肌に入れる工程は別にあります。
このような方にカウンセリングをおすすめします
敏感肌、またはトラブルが多い方
· 異物反応の負担が少ない自家素材で施術を受けたい方
· 炎症後の色素沈着や、傷ついた肌の回復を望む方
· エンボ現象の負担が少ない施術を希望する方
該当するからといって、すべての方が施術の対象になるわけではなく、適用の可否は肌の状態によって異なります。
赤み・トラブル・跡はどう変わるのでしょうか

イメージ画像であり、実際の患者様の写真ではありません。結果には個人差があります。
· 顔の赤み — 薄くなることが期待できます。老化肌の28名について、顔の左右半分ずつにMCTと通常のPRPを用いた研究では、施術後6か月まで両側で同程度に赤みが減少しました。
· 赤く膿んだニキビ — 減少を目指します。40名の顔の左右半分ずつに、通常のPRPと外用のニキビ用抗菌薬を用いた研究では、PRP側の方が改善し、再発も少なかったという結果でした。ただし、ニキビの治療薬の代わりになるものではありません。
· ニキビ跡に残る茶色いシミ — 薄くなることを目指します。ニキビ跡ではなく肝斑がある26名の顔の左右半分ずつに、MCTと通常のPRPを用いた研究では、12週後の皮膚内のメラニン量はMCT側の方が低かったものの、目で見た肝斑の程度はほぼ同じでした。
· 凹みタイプのニキビ跡(瘢痕) — 目立ちにくくなることを目指します。レーザーやマイクロニードル治療に通常のPRPを加えた研究をまとめると、瘢痕の改善と満足度がより高い結果でした。ソレ形成外科では、MCTをPRPと併用して施術する場合があり、毛穴や瘢痕部位への適用は肌の状態を見て、カウンセリングの際に判断します。
MCTは敏感肌を根本的に治療する方法ではありません。赤み・トラブル・跡の管理に役立つ一方で、副作用のリスクは比較的低いと期待される選択肢です。管理したい部位や肌の状態によっては他の方法がより適している場合もあるため、代表院長が一人ひとり丁寧にご相談いたします。
副作用と施術後のケア
施術後、次のような反応や副作用が現れることがあります。
· 痛み・張り感 — 施術部位の痛みや張り感が1〜3日ほど続くことがあります。一時的な正常反応です。
· 赤み・腫れ — 施術部位に生じることがあります。
· あざ(内出血) — 数日続くことがあります。
· 黒ずみ — あざが見えなくても、施術した箇所が数か月にわたってうっすらと黒ずむことがあります。
· かゆみ — 1日前後続くことがあります。
· アレルギーのような反応 — 自家成分であっても、まれに顔や首が腫れて薬による治療が必要になることがあります。次回の施術時に再び現れる場合もあります。
· 血管を塞ぐ反応 — まれではありますが、施術に用いた成分が血管を閉塞し、視力を失った事例が報告されています。
施術中やその後に急に目が見えにくくなったり、施術部位の肌の色が普段と違って変化したりした場合は、すぐにお知らせください。

施術後のケアを表現したイメージ画像です。
施術部位は当日からシャワーが可能ですが、強いマッサージや温熱療法はお控えください。施術後2〜3日間は、サウナ・激しい運動・飲酒・抗炎症薬(NSAIDs)の服用を控えてください。
敏感肌の場合、MCTの前に何をすればよいでしょうか
· 反応の記録を持参する — どの化粧品・温度・施術でヒリヒリしたり赤くなったりしたか、施術後にデコボコ・アレルギー・跡が残ったかを書き留めてお持ちください。
· 使用中の薬・軟膏を伝える — 服用中の薬がある場合は、施術前に医療スタッフへお伝えください。アスピリンのように血が止まりにくくなる薬、抗炎症薬、塗り薬のステロイド、ニキビの薬も該当します。ご自身の判断で中止しないでください。
· 肌・体の状態を伝える — 施術部位の傷・感染・強い炎症、傷跡が盛り上がりやすい体質(ケロイド体質など)、貧血や血小板疾患などの血液疾患、妊娠・授乳の有無をお知らせください。
お知らせいただいたうえで、状態を見て時期と適用の可否を決めます。
よくあるご質問
Q. MCT施術は痛みが強いですか?
痛みを感じることがあります。MCT装置を用いた研究では、塗布麻酔を使用したうえで測定した施術直後の痛みが、10点満点で平均4点前後でした。ご不安な場合は、カウンセリングの際にお伝えください。
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参考文献
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本記事は、ソレ形成外科がPubMedに掲載された論文の抄録・全文および院内の診療案内をもとに作成した一般的な情報提供であり、診断や治療効果を保証するものではありません。引用している研究はいずれも他の医療機関によるもので、ソレ形成外科の結果ではありません。施術・手術の効果や回復期間は個人の状態により差があり、副作用が生じる可能性があります。詳細は診療時に専門医へご相談ください。
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